こんにちは、キャリアと組織の未来をつなぐ人、尾形ヒロカズです。
生成AIが話題になってから、研修や学びの現場も確実に変わり始めています。
AIが情報を提供し、質問に答え、資料のたたき台を作ってくれる時代。
「じゃあ、人間講師はいらなくなるんじゃないか」
そんな声も聞こえてきます。
でも私は、研修現場でこう感じています。
これからの学びは、AIと人間講師の「役割分担」があってこそ、より深まると。
今日は、その理由と具体的な現場の変化についてお伝えします。
目次
- AIが得意なこと、人間講師が必要なこと
- 実際の現場で見えてきた変化
- AI時代の講師に求められるもの
- 研修のゴールは「行動変容」
- まとめ 〜AIと人が補い合う時代へ〜
AIが得意なこと、人間講師が必要なこと
まず前提として、AIと人間講師は得意な領域が違います。
AIが得意なのは、情報の提供や整理、効率化です。
たとえば、知識のインプットや、わかりやすい資料の作成、アイデア出しのサポート。
この部分は、生成AIを活用すれば圧倒的にスピードアップできます。
一方で、人間講師が必要なのは次のような場面です。
・学ぶ人の表情や反応を見て、伝え方を変える
・その場の空気や関係性をつくる
・安心感や信頼を生み出す
・個別の背景や状況に寄り添う
情報だけならAIでも十分です。
でも、「わかったつもり」から「実践できる」に変えるには、人間ならではの働きかけが不可欠です。
実際の現場で見えてきた変化
私が担当している企業研修でも、AIの活用は少しずつ進んでいます。
たとえば、研修前に生成AIで事前課題を出すことで、参加者の知識レベルを揃えたり、理解度を高めたりできます。
その上で、当日の研修では人間講師が「対話」や「実践」の場をつくる。
知識を超えて、自分の考えを整理し、他者の視点に触れる時間が重要になるのです。
この組み合わせにより、単なる知識習得だけでなく、実際の行動変容やスキル定着につながりやすくなっています。
AI時代の講師に求められるもの
AIが情報提供を担ってくれる分、これからの人間講師には別の役割が求められます。
私は、次の3つが特に大切だと感じています。
① 場づくりのスキル
学びやすい空気感や、安心して発言できる関係性をつくる力。
② 個別対応力
参加者の背景や状況を理解し、その場に合わせて柔軟に関わる力。
③ 意味づけの支援
単なる知識ではなく、学びを自分ごととして捉え直せるようサポートする力。
AIが代替できないこれらの部分が、講師の価値としてより重要になります。
研修のゴールは「行動変容」
結局、研修の目的は知識の提供ではなく、参加者の行動や考え方に変化を起こすことです。
生成AIは、そのプロセスの一部を効率化できます。
でも、変化を促す最後のひと押しは、やはり人との関わりや、講師との信頼関係から生まれます。
だからこそ、AIと人間講師の役割分担を意識し、双方の強みを活かすことが、これからの学びの質を左右するのです。
まとめ 〜AIと人が補い合う時代へ〜
AIか人か、ではなく、AIと人がそれぞれの強みを活かして補い合う。
そんな考え方が、これからの研修や学びの現場には欠かせません。
情報提供や効率化はAIが担い、場づくりや意味づけ、個別対応は人間講師が担う。
このバランスを意識できるかどうかが、学びの効果にも大きく影響していきます。
生成AIの時代だからこそ、講師自身もアップデートが必要です。
私自身も、AIと共存する学びの場づくりを、これからも現場で模索し続けたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
生成AIの進化によって、学びの現場も大きく変わりつつあります。
それに伴い、「講師としての役割は何か?」「どう価値を発揮していくのか?」と悩まれる方も増えてきました。
もし今、研修のあり方や、講師の役割の変化に不安や疑問を感じている方がいれば、ぜひ一度ご相談ください。
AIと人が補い合う学びの場づくりや、行動変容につながる研修設計について、現場視点で具体的にサポートさせていただきます。
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