ChatGPTや生成AI、流行ってますよね。
「なんかすごそう」「うちも導入しておいた方がいいかも」——そんな空気感で、導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
でも、実際に導入した企業からよく聞くのが、こんな声です。
「アカウントは作ったけど、誰も使ってない」
「何に使えばいいかわからないまま放置されてる」
「“生成AI活用プロジェクト”が半年以上、宙ぶらりんで…」
……はい、それ、あるあるです。
今回は、そんな「生成AIあるある」の沼にハマらないために、 まず最初に押さえておきたい“導入目的の整理”についてお話しします。
1. なぜ“目的”がないと失敗するのか
生成AIって、なんでもできそうに見えますよね。
でも裏を返すと、「なんにでも使える=何に使えばいいかわからない」という話。
AIは“魔法”じゃありません。ビジネスの中で活かすには、明確な「代替・支援の対象=目的」が必要です。
目的が曖昧なまま導入すると、こんなことが起こります。
- 運用ルールが決まらない
- 利用促進されない
- ROI(投資対効果)も測れない
結果、「なんか全然使われてないんですよね〜」と嘆くことに。
2. 生成AI導入の6つの目的タイプ
実際に企業で導入されている活用目的を、ざっくり6つに分類してみました。
- 業務効率化(情報収集・要約)
- 議事録作成、文書の要点抽出、レポート整理 など
- 文章生成・編集(マーケ・広報)
- 広報文・社内報・SNS投稿の下書き生成
- ナレッジ共有(社内Q&A対応)
- 社内マニュアルや過去問い合わせのAI化
- 創造性支援(アイデア出し)
- ブレスト・企画立案での補助
- データ分析支援(レポート作成など)
- ExcelやBIツールとの連携で可視化や要約
- プログラミング支援(IT部門)
- コード自動生成、デバッグ補助
さて、皆さんの職場ではどれが一番使えそうですか?
3. 「とりあえず導入」の落とし穴
ありがちなのが、こんなパターンです。
- 管理部門が主導して導入したけど、現場で使われない
- ツールの選定だけして「現場に任せたら何とかなるでしょ」
- ベンダーのデモだけで「すごいですね〜」で終わってる
目的がふわっとしていると、導入後に何をKPIにすればいいかも決まりません。
つまり“成功の定義”ができていないということ。
4. 導入前に考えるべき3つの視点
じゃあ何を考えればいいのか? 最低限、以下の3点は明確にしておくことをおすすめします。
- 誰が使うのか?(部門)
- どこで使うのか?(業務)
- 何を解決したいのか?(課題)
たとえば「人事部で、社内FAQ対応を自動化したい」なら、 → ChatGPT API×社内ナレッジベースで構築する、など具体策が見えてきます。
まとめ:目的なき導入は「社内置き物」に
生成AIの導入は「ツールを使うこと」ではなく、 「業務の課題をどう解決するか」が本質です。
だからこそ、“目的→ツール→活用”の順で考えましょう。
次回は、今回紹介した6つの目的別に、具体的にどんなAIツールがあるのか? おすすめの使い方や導入ポイントを紹介していきます。ぜひお楽しみに!
「うちの場合、どこから始めたらいい?」
「実際に導入支援をお願いしたいんだけど…」
そんなご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
ご状況に合わせて、具体的な活用提案をさせていただきます。
コメント