前回は「生成AI、何のために導入するのか?」という話をしました。 今回はいよいよ実践編。目的別に、どんなAIツールを選べばいいのかを整理してみました。
「とりあえずChatGPTを使えばいいの?」 「うちの業務だと、どのツールが向いてるの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、導入目的ごとにおすすめの生成AIをご紹介します。
目次
1. 業務効率化(情報収集・要約)
▶ 目的
- 議事録の要約
- 大量の文書の要点整理
- 調査資料のドラフト作成
▶ おすすめツール
- ChatGPT:議事録要約、調査まとめに強い
- Claude:長文読解が得意。ドキュメント添付OK
- Perplexity AI:Web検索+要約に特化。調査代行のような使い方が可能
2. 文章生成・編集(マーケ・広報)
▶ 目的
- 広報資料や社内報の草案作成
- SNS・ブログ投稿の案出し
▶ おすすめツール
- Notion AI:文体の整えや構成案出しに便利
- Copy.ai:広告・セールスライティング向け
- CanvaのAI文生成:デザインとの連携◎、資料づくりに強い
3. ナレッジ共有・社内Q&A
▶ 目的
- 社内マニュアルやルールのFAQ化
- 業務引き継ぎの属人化解消
▶ おすすめツール
- ChatGPT API+社内データ連携:社内ナレッジ検索ボット構築に最適
- Notion AI+データベース:ナレッジベース作成+AI検索が可能
- Microsoft Copilot(SharePoint連携):Microsoft環境との相性◎
4. 創造性支援(アイデア出し・企画)
▶ 目的
- ブレスト・アイデアのたたき台
- ネーミングやタイトル案の生成
▶ おすすめツール
- ChatGPT(カスタム指示付き):ブレストパートナーとして最適
- Ideogram / Midjourney:画像からインスピレーションを得たいとき
- Notion AI:議事録や企画メモとの連携がしやすい
5. データ分析支援(レポート作成・BI)
▶ 目的
- 数値レポートの自動要約
- データに基づいた意思決定の補助
▶ おすすめツール
- Excel Copilot:数式作成・グラフ・ピボット操作までAIで補助
- Power BI + Copilot:BIレポート作成を自然言語で指示可能に
- Tableau GPT:データから自然言語でインサイト抽出
6. プログラミング支援(IT部門向け)
▶ 目的
- コーディング補助、テスト作成、エラー解析
▶ おすすめツール
- GitHub Copilot:VSCodeとの相性抜群。開発スピードUP
- Amazon CodeWhisperer:AWS環境と連携◎
- Replit AI:初心者〜中級者向けのコード補完と実行がしやすい
7. ツール選定時の注意ポイント
- セキュリティ・情報管理の観点(社内データ連携のときは特に)
- 日本語対応の有無・精度
- チームでの共有・共同編集のしやすさ
- 有料・無料の違い(まずは無料からでもOK)
ツールは「目的」で選ぶ時代へ
生成AIは“使いこなす前提”で入れると失敗します。 大事なのは、まず「どの業務で、誰が、何を解決したいのか?」をはっきりさせること。
その上で「ChatGPT以外にも、目的に合った選択肢がある」という視点を持てると、 社内でのAI活用はもっとスムーズになります。
「うちに合うツールって、どれですかね?」
「この使い方、現場で実際に回せるかな?」
そんな疑問や相談があれば、いつでもお気軽にお問合せください。
貴社の業務や体制に合わせて、最適な導入支援を行っています。
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