「巻き込み型」マネジメントはなぜ空回りするのか──自走するチームの見えない設計図

こんにちは、キャリアと組織の未来をつなぐ人、尾形ヒロカズです。

「メンバーの意見を引き出すようにしているのに、なぜかチームが動かない」
そんなマネジャーの声を、ここ最近よく耳にします。

  • 対話はしているけど、結局自分が決めるしかない
  • 意見を聞いても、反応が薄い/リアクションが返ってこない
  • 自主性を促しているつもりなのに、依存的な空気になっている

「巻き込み型」でうまくいっているチームもある一方、空回りしている現場も少なくありません。
一体この差はどこからくるのでしょうか?


表面的な「巻き込み」では動かない

まず押さえておきたいのは、「巻き込み型」には大きな誤解があるということです。

  • ファシリテーションをすれば巻き込める
  • 意見を聞けば主体性が生まれる
  • 決定を委ねれば自律する

そうした「対話の技法」や「権限移譲」だけでは、実は機能しないことも多いのです。
なぜなら、表面的に手法だけを取り入れても、「自分ごと感」や「関係の信頼」がないままだと、メンバーは本音を出せず、行動も変わらないからです。


自走するチームの「見えない土台」

私が現場で出会ってきた「自走するチーム」には、共通して3つの土台がありました。

1. 安心して意見を言える空気

心理的安全性という言葉は浸透しつつありますが、実際の現場では「本音が言えるかどうか」「言ったあと、どう扱われるか」の経験の積み重ねがものを言います。
一度でも「なんでそんなこと言ったの?」と反応されたら、それ以降、意見を出さなくなるメンバーもいます。

2. 役割や期待が明確であること

「何を期待されているのか」が曖昧なチームでは、自律も判断も難しくなります。
逆に、「このテーマはあなたのリードに期待してるよ」と明言されたとき、人は責任と裁量の感覚を持ちやすくなります。

3. 決めたことが積み上がっていく仕組み

せっかく話し合っても、決まったことが忘れられたり、活かされなければ、話し合い自体が形骸化します。
「前に決めたあれ、どうなったっけ?」という話題が出るだけで、チームへの信頼はぐっと下がってしまう。
「振り返り→改善→反映」のサイクルが回ってこそ、自走する文化は根付きます。


巻き込む前に、整えるべきもの

「巻き込む」ことを目的にすると、対話はどこか押し付けがましくなり、メンバーの受け身を助長することもあります。
本当に必要なのは、「巻き込みの前提」を整えること

  • 本音を出しても大丈夫な空気があるか
  • 自分に求められている役割がわかっているか
  • 話し合ったことが行動につながっているか

これらが揃って、初めて「巻き込み」が生きてきます。


あなたのチームにある「見えない設計図」

チームが自走するとは、リーダーの背中を見て真似することでも、誰かが強く引っ張ることでもありません。

「自分の言葉で、行動を選び取れる人が増えること」

これが、本当の意味での巻き込みだと私は思っています。
そのための「見えない設計図」は、どのチームにもすでに少しずつ存在しています。

もし今、巻き込みが空回りしているなら。
まずは、その土台から整えてみるのはいかがでしょうか。

読んでくださり、ありがとうございました。


チームを本当の意味で「巻き込む」ためには、技法や声かけ以前に、土台となる関係性や仕組みづくりが欠かせません。

もし今、巻き込みがうまく機能していないと感じている方や、チームの自走に向けた具体的な設計を考えたい方がいれば、よろしければ一度ご相談ください。

現場の課題に合わせて、安心と主体性が育つ土台づくりをサポートしています。

▼ リベラキャリアへのお問い合わせはこちら


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次