こんにちは、キャリアと組織の未来をつなぐ人、尾形ヒロカズです。
「最近、辞める人が増えているんです」
そう相談を受けると、まずはその背景を丁寧に聴くようにしています。
離職率が上がると、組織は危機感を持ちます。もちろん、やみくもに人が辞める状態は健全とは言えません。
でも、辞めていく人の話をよく聞いてみると、こんなケースがあるんです。
「ここで学んだことを活かして、次のステージに挑戦したい」
「しっかり考えたうえで、自分のキャリアの選択をした」
そう、『納得して辞めていく人』が増えている組織があります。
そして、実はこういう組織には、目に見えにくいエンゲージメントが宿っていると私は感じています。
■ 辞めること=悪ではない
どうしても、日本の職場では「辞める=裏切り」や「失敗」のように捉えられがちです。でも本来、キャリアは個人のものであり、組織と個人が常に一致するとは限りません。
むしろ、組織の中で経験を積み、自分の軸や価値観を見つけた結果、次のキャリアを選ぶ。そのプロセス自体は健全なことだと私は考えています。
納得して辞めていく人が増える背景には、キャリア支援や対話の文化があることが多い。
つまり、「辞めることを含めてキャリアを考えられる安心感」が組織にあるということです。
■ 納得して辞める人が残してくれるもの
不思議なことに、納得して辞めていった人たちが、組織にポジティブな影響を与えることがあります。
たとえば、
- 後輩に丁寧に引き継ぎをする
- 最後まで全力で成果を出す
- 離職後も良い関係が続く
こうした姿勢は、残る人たちにも「この会社は、ちゃんと人を大事にする」というメッセージとして伝わります。
結果として、組織への信頼やエンゲージメントが高まっていくのです。
■ エンゲージメントは「残留」だけでは測れない
エンゲージメントというと、「いかに人が辞めないか」と直結して考えられがちです。でも、私はそう単純ではないと思っています。
大切なのは、「ここで働く意味を感じられているか」「安心してキャリアを考えられるか」という視点です。
納得して辞められる組織には、その土台がある。だからこそ、残る人のエンゲージメントも高まり、良い循環が生まれるのです。
■ 組織ができることである“対話”の場づくり
納得して辞める人がうまれる組織には、共通して「対話の文化」があります。
- キャリア面談で本音を話せる
- 辞めることを含めて相談できる
- 組織が個人の成長を応援する姿勢を見せる
こうした場や関係性があるからこそ、人は自分のキャリアに向き合い、時に新しい挑戦を選ぶことができる。
組織ができるのは、辞めることを防ぐことではなく、安心してキャリアを語れる環境をつくることだと、私は感じています。
■ まとめ 〜「納得退職」も組織の財産になる〜
人が辞めること自体は、必ずしも悪いことではありません。
大事なのは、そのプロセスと関係性です。
納得して辞めていく人が増える組織は、実はキャリア支援や対話の文化が育っている証拠。その土壌が、残る人たちのエンゲージメントや安心感につながっていくのです。
そして社外でのファンづくり、場合によっては外の世界を知った後で「また戻りたい」と、再就職するのもよくある話です。
「辞めるか、残るか」だけで組織の良し悪しを判断せず、人が安心してキャリアを考えられる場所を、一緒につくっていきたいですね。
読んでくださり、ありがとうございました。
「辞める=悪」ではなく、安心してキャリアを語り、納得して次の一歩を選べる組織こそが、結果的にエンゲージメントの高い職場につながっていきます。
もし今、離職率やキャリア支援の在り方に課題を感じている方がいれば、よろしければ一度ご相談ください。
納得感のあるキャリア支援や、対話文化の土台づくりを、組織の状況に合わせて具体的にサポートしています。
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