このブログを読むとわかること
- ACC（アスリートキャリアコーディネータ―と）は何かがわかります
- ACCのなり方がわかります
- まとめ、として「ACCとして今後どんな活動イメージを持っているか」を話します
アスリートキャリアコーディネータ―とは
Athlete Career Cordinator（ACC）は、スポーツ庁の委託を受けて運営している、スポーツキャリアコンソーシアム（SCSC）が設けている資格です。
2021年に始まったばかりの活動で、まだ新しく、始動したばかり、というものです。
目的としては、学生、社会人、プロ、元選手を問わず、競技に関わってきた方の支援を目的にした資格です。
資格を取ってなにができるかというと…
今のところは、資格取得者専用のグループに参加し、勉強会やイベントで業界理解や、アスリート理解を深めることをしています。
キャリアコンサルタントとしての活動はできていません。
キャリアコンサルタント、としてはちょうど2022年の2月にテストケースとして事務局から希望者を募って動き始めているようで、今後体系化されていくようです。
ただ、カンファレンスにおいて、SCSCから、アスリートに関わった方向けのキャリアコンサルティング、アスリートを受け入れるインターンの窓口やそのための支援などを、今後行ってもらうという話がありました。
実際に、今のところはスポーツ界におけるキャリアの現状を、キャリアコンサルタントも、業界関係者も、今後の支援に活かしていくために理解するための時期、というイメージです。
勉強会や、意見交換会がしばしばなされていて、事業としてもシーズの次に入った段階という印象です。
私自身も、勉強会に参加し、元アスリートの方の話を聴いたり、支援に関わりたい方々の想いや形のイメージをうかがいつつ、理解を深めていってます。
資格の取り方
2021年にスタートアップということで、アスリート支援を希望する方々向けに案内がありました。
その中でキャリアコンサルタントで一定の経験を持つものor技能士2級以上の方向けに、「ACCアドバンスド研修」が数回開催されました。
参加した人の中で、課題を提出し、承認された人がアスリートキャリアコーディネータ―になる、という流れです。
現在は、SCSCのサイトで資格取得を希望する人は応募し、スポーツ庁委託事業『アスリートキャリアコーディネーター育成プログラム』へ参加して取得する流れになっているようです。
＜外部リンク：（公式）アスリートキャリアコーディネーター - SCSC公式HP内＞
ベーシッククラス→アドバンスドという流れの学習になるようで、キャリアコンサルタントではなくても、アスリートのキャリア理解のために受講することが可能です。
まとめ：ACCとして今後どうしていくか
私は2021年12月に取得しました。
取得前までは「アスリートやその経験者」というのをそもそも、非アスリートと比較して特別意識は持っていませんでした。
競技人生、という環境にいたことは事実ですが、理系、文系、の学生と同じように、アスリートも個性と捉えていましたし、そもそも、理系、と一言に行っても1人1人の人生や特徴はバラバラなので、カテゴリー化していなかった、というのが正しいです。
自分がキャリアコンサルティング、キャリアカウンセリングをするうえで大切にしていることは、ただ目の前の方に寄り添うこと、それだけ。
ですが、今回、資格取得にあたり「何か特有の悩みや感情があるのであれば触れておきたい、理解を深めたい」という想いで参加し、学ぶうちに、アスリートや元アスリートの方の中で、必ずしも全員ではないと思いますが、ある一定の悩みの特徴があることを知りました。
そして、実際にプロアスリートから何人も話を聞く中で、実態として、アスリートとしての人生が終わったときを見据えたキャリアプラン支援が行き届いていない人、そうした競技の方々がいらっしゃることも知りました。
これは、学生もそうだし、引退した後もそうです。
その上で、アスリートの方への支援を、学生から引退後まで、そしてマイナースポーツからパラスポーツまで、幅広くかかわろうと考えています。
業界として、アスリートのご家族へ向けて、学校へ向けて、個人へ向けて、など支援できる領域は本当に広くあると感じました。
何かしらの形で「将来のキャリアへ不安を持たずにスポーツへ集中できる生き方」「引退後に将来のキャリアの悩みに直面するような生き方」にならないような、そんな支援の輪を、まずは身近な方々からでもつくり、行動していきたいと考えています。
